食品粉体技術分科会

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食品粉体技術分科会とは

食品製造の基本である「安全・安心」をメインテーマに、食品製造のためのさまざまな単位操作や調理・生産方式について最新の技術をキャッチアップし、製品の信頼性を高める技術や消費者ニーズに対応した様々な製造技術や多品種少量生産に対応した生産システムなどの課題に対して最新の情報を収集し、発信していく。

専門分野における現在の技術レベル、今後の動向と分科会活動について

□最近の技術動向
1)混合・造粒・コーティング:高機能粉体の製造技術、微粒子コーティング技術、コンタミネーションの防止技術、清掃が容易な製造設備(構造、材質など)
2)粉体ハンドリング:少量多品種生産に対応した連続・バッチ製造技術、少量連続生産システム、生産の効率化技術(空気輸送の効率化、高効率サイクロン)、静電気のコントロール
3)粉砕・分級・集塵・計測:粒度コントロール、材料特性(付着性、帯電性、難分散性など)を把握した分級技術、バグフィルターの運転条件の最適化、複数物性の同時計測技術、粒子の3次元計測、オンラインやインラインのセンサー、異物の検出と選別
4)製造環境・資源・微生物管理:遠隔地からの製造管理技術、クリーンルーム管理技術、製造設備・製造現場の衛生管理、防虫対策、防塵技術、防臭・脱臭技術、人工肉(大豆・培養)の製造・加工技術、昆虫由来の食品原料、廃棄物の低減とリサイクル、食品ロスの低減、粉体技術を用いた微生物のハンドリング、
□将来展望
1)AIを利用した食品製造プロセスイノベーション:製造プロセスデータや製品データの取集技術や解析技術、サプライチェーン全体でのデータ共有、需要予測の精度向上、リアルタイム在庫管理と在庫の最適化、効率的な自動物流システム構築,デジタル技術の活用
2)フードディフェンス(食品防御)の高度化:TACCP(Threat Assessment Critical Control Point)、サイバー攻撃対策
3)期待される新たな製造技術:既存技術や最新技術などの複数の技術を組み合わせたハイブリッドテクノロジーの創生、3-Dフードプリンター技術とその原料素材の開発、野菜などの植物工場や完全閉鎖型の魚介類の養殖工場における高度な気体(環境ガス)や液体(用排水)の循環システムの構築(不要物質の厳密な除去と不足物質の供給)

当年度事業計画の概要と運営方針


  1. 中期活動テーマ
    1)食品製造の基本となる『安全・安心』をメインテーマとする
    2)『新たな調理・生産方式』、『最先端の生産技術』、『食品の衛生管理』、『食品廃棄とリサイクル』などをサブテーマとする

  2. 2021年度の事業計画の概要と運営方針
    1)中期活動テーマに沿って、食品工場の見学の他講演会や他分科会との共同開催などを通じ、食品に関わる新しい情報、技術を習得できる活動を行う。
    2)単位操作技術についての「基礎」と「最新動向」だけではなく「AIやロボット技術の活用」など、食品メーカーに有意義となる情報を提供していく。
    なお、本分科会のテーマは食品に関わる重要技術を取扱っているため、協会のみでなく食品関連他団体とも連携して幅広く参加者を勧誘していきたい。


世話人

コーディネータ 広島大学大学院 羽倉 義雄
副コーディネータ 東京大学大学院 五月女 格
代表幹事 (株)日清製粉グループ本社 野村 光生
副代表幹事 (株)西村機械製作所 西村 元樹
幹事 (株)竹中工務店 木村 公昭
幹事 (株)セイシン企業 高橋 幸司
幹事 味の素(株) 高山 征吾
幹事 (株)サタケ 藤島 壮
幹事 (株)ニップン 安田 武政
名誉幹事 (一社)日本粉体工業技術協会 山田 幸良

ロードマップ

活動報告

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